ジムフィールド代表のKOHRIMANが「遊び」になぜこだわるのか。24年の経験と知識から生み出された超合理的かつシンプルなボディメイクメソッド。
ちょっとしたコツがあればボディメイクも最短で成果が出せる。
ざっくばらんに日々の出来事から広がる健康コラムをお届けします。
2022.5.19
先日、ダイエットのカウンセリングをしていて、お客さまが身体の変化に対して悩まれていました。
「なかなか体重が落ちなくて困っています」と。
良くある悩みですが、色々とヒアリングをしていると、この方はとてもお酒が大好きで、毎晩ビールを2杯、酎ハイを2杯、焼酎水割りを4杯ほど飲むそうです。
そこで、とあるトレーナーに断酒を勧められたそうです。そして、その代わりにご飯(糖質)をしっかり食べましょうとアドバイスを受けたとの事でした。
一週間ほどその方法を続けていますが、ほとんど成果が出ていないのだそうです。
因みにこの方はそもそも少食で、ご飯(糖質)もそんなに好きではないそうです。
僕はその方に言いました。
どうして、好きでもないご飯を無理矢理食べて、大好きなお酒を我慢しているのですか?と。
そのトレーナーのアドバイスは間違っていないかも知れませんが、お酒を我慢するストレス(デメリット)とご飯を食べる事のメリットはどっちが上ですか?と。
あと一週間、その方法を続けてもしかしたら結果がついてくるかも知れませんが、今後もその方法を続けられますか?
お客様は、呆気に取られた顔をして、「確かになんでやっているのか解りません。言われた通りにしていました。」とのことでした。
そしてさらに、コロナ禍で太った体重を減らすのに、月曜日断食を行って-10kgを達成したそうで、体調もとても良かったそうですが、トレーナーに運動をしている人は身体に良くないと言われて止めてしまったそうです。
その方は身体も小さく、運動をしていると言っても、もちろんアスリートレベルの事を毎日行っている訳ではありません。
一年間、自分の身体で試した健康法をたった一言でやめさせてしまうパーソナルトレーナーとしての言葉の重みを感じたひと時でした。
僕がその方に助言をしたのはとてもシンプルで。
自分自身が「心地良い」と感じる方法が正解だと思います。そこを軸に色々とアレンジをしていきましょう。と。
無理矢理ご飯は食べずにおかずをメインに栄養価の高いものを食べ、お酒は賢く飲んで、月曜断食や16時間断食はぜひ続けてみてください。運動はもちろん毎日でもOK!強度の高いトレーニングをした時はご褒美にスイーツを食べましょう。
そしたら、その方は肩の荷が降りたかの様にスッキリとした顔をされていました。
方法論はともかくとして、パーソナルトレーナーとして一番大切な事は、お客様の「こうしたい」「こうありたい」を尊重して、最善のアドバイスをしてあげる事であり、正論を並べ立ててお客様の自由を奪う事を強要する事ではありません。
20代の方で2ヶ月で結果を出したいと言っているのに、血圧を上げない為に味の濃い食べ物を控えましょうとは言わないはずですが、専門家がそれを言うとお客様はその通りにしてしまうものです。
今、パーソナルトレーナーさんがとても増えて来ています。
超テキトーにやっている筋肉好きのお兄ちゃんトレーナーさんも多いですが、「こうあるべき」が強過ぎる正論自己主張型トレーナーさんも多い様な気がします。
そこには、幸せで健康的なライフスタイルを求めているクライアントさんの一番のニーズを見落としているのではないかと感じてしまう事も多々あります。
勉強はとても大切ですし、知識は武器になるのは間違いありません。
僕はそこにちょっとした「遊び」の精神と心の余裕と思いやりが加わる事によって、クライアントさんの身体や行動がめざましく変化していくのを実体験で経験しています。
ほんの少しのスパイスですが、きっとそれが一番大きな武器になるのでしょう。
このスパイスの調合こそ、難しいのであって、僕達パーソナルトレーナーが楽しいと思える部分なのだと思います。
だから、「遊び」はやめられないのです。
「遊び」は考えれば考えるほどに奥が深いテーマなのです。
KOHRIMANの「遊び」に対する挑戦はまだまだ続きます。
KOHRIMAN